8月はとにかく速く過ぎました。仕事の忙しさが一段増して労働時間もさらに伸びましたが、仕事内容も一段広がったように思います。これまでより関わる人の幅が広がりました。これまでは英語と業務知識のなさの両方で仕事が難しかったのですが、業務知識の方は少しついてきて、今は英語がうまく話せればもう少しうまくできるのに、と思うことが多くなりました。仕事の内容は分かっているけどうまく説明できない、とか、日本語だったら分からないなりにも議事録を書けるかもしれないけど英語だと専門用語の単語が分からなさ過ぎてできないなど。
また、仕事についてもそれ以外でも、だんだん図太くなってきたと思います。ずーっとよく分からないことを英語でやっているので分からなさ過ぎて、分からないことに対して鈍感になってきていると思います。また、知らない人から私もよく分からないことについて電話がかかってきて質問されたり、よく知らないことについてのMTGのホストになったり、よく分かってないけどいろんな人にいろんなことを頼んだりしなければならず、関わる人も多いし、事柄も多いしで、ひとつずつ気にしていたら進まないというのもあります。分からないことは分からないし、できないことはできないし、しょうがない、私のせいじゃないし、みたいな考え方が増えました。
2月末にNYに引っ越してきて6か月が過ぎました。NYの良いところも嫌なところもいろいろ感じるようになってきたので、今日はアメリカらしくNYのPros&Consをやってみようと思います。(といっても授業でも仕事でも一度もアメリカでPros&Consやったことないけど^^;;)東京で働き神奈川に住むのと比較してのPros&Consです。
Pros:
- 自由
- いろんな人がいるので自己肯定感が相対的に高まる
- 洋服や見た目に気を使わなくてよい
- レベルの高いプロスポーツが見られる
Cons:
- 食べ物の調達が大変
- 交通の便がいまいち
- 家族と友達が近くにいない
- 頑張って働かないといけない
- 古い、汚い。ゴキブリいる。
- 着たいと思うような洋服が売っていない
ProsとConsの中間
- 物価が高い
Prosの方から行くと、NYに住んでいると自由を感じられて好きです。いろんな人が住んでいて平均こんな感じっていうのを感じないので自由にできます。見た目にも、白人も黒人もいるし、ラテン系も多いし、インド系、アジア系、アジア系も中国人、韓国人、フィリピン人といろいろで、身体的な特徴もさまざまだし、話す言葉もさまざま、生活習慣や着ているもの、食べるものも様々なので、自分も好きなように、自由にできる気になりますし、実際そうできます。たとえば、マンハッタン辺りでは日傘をさす人はほぼいないのですが、私は夏の間はずっとさしていました。でも、誰もじろじろ見てこないです。アメリカへ来て初めのころはアメリカらしく振舞うのが良いかと思っていましたが、どっちかっていうと、そんなこと気にしなくてよいところがNYと思います。また、全てが大きくて、道や建物や公園もトイレも、何もかも広々としているので、そこもまた自由を感じるところだと思います。
Prosの2個目ですが、自分を他の人と比べなくなります。先述のようにいろんな人がいるので比べる相手が一様では無いため、比べることに意味を感じなくなります。バックグラウンドも、話す英語もいろいろで、一つの軸では比較できないです。自分が比較することをやめると、自己肯定感が高まり、より健康な精神状態を保てている気がします。
Prosの3個目、服装についてですが、基本的にみんなカジュアルです。靴は8割以上の人がスニーカーを履いていて、女性であればレギンスにTシャツみたいな、スポーツウェアに近い服装の人や、デニムにTシャツの人が多いです。私もキレイ目の服はほとんど着なくなり(持ってきてもいないですが)、どこへ行くにもTシャツにデニム、ジョガーパンツみたいな服でほぼ過ごしています。これは洗濯事情も影響していると思います。また、化粧も以前のようにはしなくなりました。マンハッタンなんかへ行っても、化粧している人ってあまりいないです。で、ここでの論点は、きれいな服着てばっちりメイクしたかったらすればいいんだけど、しなくてもしても、自由にできる点、です。寒い時に半そで来てても、暑い時にダウン来てても自由だし、変な目で見る人はいないです。(Prosの1個目とかぶってますかね。)
Prosの4個目、レベルの高いプロスポーツが見られる、については、私がバスケットボール、野球を観るのが好きなので、NYではいろいろ見られて楽しいです。バスケットボールは女子のシーズンは春から秋で、男子のシーズンは秋から春なので、1年中見られます。アリーナがかなり豪華で、アリーナを観るだけでも価値があります。日本にはこんなアリーナありません。野球も、スタジアムがかなり大きいのとボールパークというだけあって、フードの売店などが充実していて雰囲気がもう全然日本とは違って楽しいです。アメリカのスポーツビジネスの規模を改めて感じます。選手もバスケと野球に関しては基本、世界でトップレベルです。また、テニスのUS OPENも観れました。そういう世界的な大会を観られることも魅力です。日本へ帰るまでにはアメフトも観に行きたいです。そろそろシーズンが始まります。
Consに移りまして、1個目の食べ物の調達が大変、と2個目の交通の便がいまいち、については、車を持っていればたいして問題ではないのですが、車がないと大変です。以前のブログにも書きましたが、1週間分の食料調達を週末に行うスタイルだと、週末の天気に左右される、大量買いが大変、というのと、宅配サービスは盗まれる可能性がある、という点、日本食スーパーへの買い出しにマンハッタンへ行くんだけど地下鉄がちゃんと来ないし、途中で20分くらい止まるときあるし、超遅れたり、早まったり、土日はいつもと違う路線を走るとかっていうクレージーなことをしたりで、初心者泣かせです。基本的に、地下鉄は時間通りに動かないと思っておいた方がよいです。ときどき自分の駅に止まらない日とかもあります。
Consの3個目、家族も友達もNYにいません。当たり前ですが。COVID19で在宅勤務なのでほぼ誰とも出会いません。
Consの4個目、頑張って働かないといけない、というのは、アメリカで日本人が働くためにはVisaが必要で、Visaのスポンサーになってくれる企業が必要(そこに競争がある)、仕事内容も限られる、ということで自国で働くよりも条件が厳しくなるということです。また、アメリカで働いている人は、どの国の人も働き者だったりするので、その中でやっていくには自分もそこそこ働かないといけないです。私の職場にいる日本人以外の人々もめっちゃ働いています。私の職場は日系の会社だから、ということもあるかもですが、以前同じ英語のクラスをとっていたAmazonで働くインド人も、よく残業してたし、休日出勤もしていました。アメリカの会社でも結構長時間働いている人が多いのではと思います。
Consの5個目、古い、汚い、ゴキブリですが、住居と公共の場所についてになります。NYは地震がないので古い建物が多く、必然新しいものより汚いです。アパートも、地下鉄も。古いし、汚い。そして、どこにもゴキブリがいます。日本の黒いのと違って、こっちのは茶色い。日本のと同じ大きさの茶色いの、これは下水に住んでいて、下水から住居に上がってくるやつで、もう一種類小さい茶色いのはキッチンに生息しています。家賃が高かろうと安かろうと古い建物には大概いるらしいです。私も今の家で何回か目撃しています。私の住んでいるところは大家さんの意識が高いので、年に一回プロに駆除してもらっているのですが、それでもたまに出てきます。NYに住む以上、逃れられないです。
Consの6個目、私の場合、着たいと思う洋服はアメリカのブランドではほぼ見つけられないです。GAPとかH&Mでも、あまりないです。なので、日本のお店で買います。大体UniqloかMujiになります。選択肢が劇狭です。
最後にProsとConsの中間の項目が1個、物価が高いです。ほんとに物価は高いです。ただ、給与水準も高いので、NYで働きながら住む分には問題ないと思います。NYで生活費を安く抑えて働けば、日本へ仕送りできます。日本の競争力が下がっていることを実感します。
総括すると、Consの方がたくさん思いついてしまった。。。でもあと数年NYに住んでもいいかなーって思ってしまいます。私にとってのNYの主な魅力は自由な点なわけですが、その魅力が大きいのだろうと思います。日本に帰った後の生活を想像すると、やはりちょっと息苦しそうだなって思います。
家で仕事をしているので、8月も暑くてしんどいだろうなって予想していたのに、意外とそうでもなく、もちろん時々エアコンをつけつつ過ごしていましたが、でも、6月末から7月の方が暑かったと思います。夜は半袖だと寒い時もありました。今は9月なので、もうだいぶ秋を感じます。NYは秋から冬にかけてが一番良い、と聞くので、これからどんな感じになるのか楽しみです。NYでの残り時間も少しとなってきました。