Apr. 2021

NYで暮らし始めてからだいたい3か月が経ちました。早いです。季節もどんどん変わり、今は半そででも過ごせる日があります。こちへ移動してきた日は雪が降っていたのに。NYは冬と夏しかないよ、というのは聞いていたのですが、本当にそんな感じです。来週中にはもう86Fまで気温が上がる日があるみたいで驚いています。先々週までダウンを着ていたんですが。今度は半そで買わないと。そういえば、ファラデーにはだいぶ慣れてきました。アメリカへ来たころは、何ファラデーがどれくらい寒くて暑いのかの感覚がないので、天気予報のF表示をいちいち℃に換算して把握していましたが、Fでどれくらいの感じかがわかってくると、今度は換算するのがめんどうなのでやらなくなりました。温度は結構なれてきたのですが、インチ、フィートには全然慣れないです。身長とか、フィートで言われても全然ピンとこないです。ポンド、オンス、ガロンも慣れないです。ポンドは、スーパーでの買い物でよく目にする1LBとか2LBくらいは感覚的にまだわかるのですが(しかしなんでポンドって読むのにLBって書くのかは知らない)、体重とかになると全然ピンとこないです。オンス→ポンドの換算もカオスです。ネットで買い物するときは感覚がないので要注意です。

シリコンバレーでの生活とNYの生活ではいろいろな面で全然違います。全体的に、シリコンバレーの時の方が便利でした。理由は私が車を持っていたというのが大きいのですが。NYでも車買えばいいじゃん、という話もあるのですが、置く場所の確保が難しく(アパートには駐車場ない、路駐探すの至難)、住む場所との兼ね合いで考えると車を持つのが困難です。それと、また1年未満で車を手放すと考えると、当然買う気になれないというのもあります。ローカルの人はアパート住みでも車持っている人は多いと思うのですが。アパートの周りは路駐びっしりです(合法です)。路駐の場所を巡って言い争いが聞こえてくることや、夜中に延々とクラクションを鳴らしているのを聞くこともあります。路駐争いは熾烈です。NYは公共交通が発達しているからまだいいのですが、でも、そこは日本との比較をしてしまうとやはり不便で。本数が少なくて待ち時間が長いし、時間通りに来ない、路線も少ないなぁって思います。バスも結構あるのですが、時間通りにこない、。ただ、今のところ通勤しなくていいので、そんなにストレスはないです。休みの日に公共交通機関を使うだけなので。時間に追われていることもほぼないし、おおらかな気分で使う分には満足です。地下鉄やバスは、メトロカードっていう磁気カードににお金をチャージして使っていたのですが、非接触のIFも使えるということを最近学習したので、今はスマホをピッてやってゲートを通過します。クレジット・デビットカードをそのままピッてやることも可能です。便利です。料金はNY辺りは距離によらず一律で2.75ドルです。

もう一つ、シリコンバレーと比べて不便と感じるのは洗濯です。NYはコインランドリーを使用するのが一般的でアパートだと部屋には洗濯機や乾燥機がない場合が多いです。もちろんシリコンバレーでも洗濯施設が家にない場合はコインランドリーを使うことになりますが、割合としては断然NYの方がコインランドリー使用率は高い気がします。NYの方が古いアパートが多くて、排水や、排気の設備が各部屋にないためらしいです。私の住んでいるところは、1960年代後半にできた建物なので、古いには古いですが、建物の一階にランドリーがあります。ありがたい!外に出なくてよいのはかなりうれしいです。洗濯、乾燥、終わったのを取りに行く、という風に3回現場に行かなくてはならないので。建物一階のランドリーは、洗濯機と乾燥機がそれぞれ7台くらい置いてあって、プリペイドのカードで都度支払います。洗濯機は大きさによって値段が違って、2ドルから3.75ドルまでです。乾燥機は一律10分60セントです。30分乾燥したかったら1ドル80セント払います。洗濯機が置いてある場所は、朝8時から夜9時まで開いていて、夜中は鍵がかかっています。私の場合は平日は洗濯を使える時間帯はほぼ仕事をしているので、週末に洗濯をしています。洗濯は週一回という人が多いらしいですが、私もまさにその通りです。ここで困るのが、そんなに服を持っていない、ということです。一週間分の洋服が必要なんですが、そんなに持ってないのでNYに来てらTシャツとかスエットみたいなものをたくさん買いました。シリコンバレーにいたときは、好きな時に洗濯できて、2日に一回くらいはやっていたので、洋服も3,4パターンあれば十分だったんですが、それでは足りなくなりました。

一週間に一回といえば、食品の買い物も一週間に一回になりました。平日は時間がないので。NYではよく見かけるのですが、大きいカートを家から引っ張ってスーパーに行き、一週間分を買い込みます。シリコンバレー時代は車で行けたんですが、今は人力です。水など買うので、毎回重いです。今のところ、週末は天気が良い日が多いのでいいのですが、週末2日とも雨とか、雪とか、そうなったらどうするのか。。。食品宅配をたまに使っています。日本でもネットスーパーはかなり浸透していますが、こちらでも人気みたいです。私はFreshDirectというのを何回か使いました。とても割高ですが、便利なので。。。ちなみに、アパートの部屋の前まで持ってきてくれます。ちゃんとチップを払えば。一回目、チップをケチったら、アパートの前に置いていかれました。1階の共有の扉の外側に。チップ重要です。

宅配と言えば、Amazonとか郵便局は一階の共用の扉(鍵の内側)のメールボックスの辺りに包みを置いていきます。Amazonはたまに部屋の前まで持ってきてくれます。UPSとかFeDexは、部屋の前まで持ってきてくれる可能性が高いです。防犯カメラがあるので、メールボックスのところまで持ってきてくれれば盗まれることは少ない気がしますが、そもそも誤配達されたり、配達されないことは一定数あるきがします。最近もUniqloで買ったものが届きませんでした。もう届けたっていうメールが来たのに。

生活様式は、変わった直後はいつも不便に思いますが、慣れればこんなもんかという気になってきます。それに合わせてなるべく自分も調整されて、便利になるように考えるし。一週間に一回しか洗濯できない件も、最初は信じられない、なんて不便なんだ、と思っていましたが、今となっては、一週間に一回しか洗濯しなくていいのは楽だなぁって感じるようになりました。毎日洗濯のことを気にしなくてもよいです。それに、業務用のでっかい強力な乾燥機で30分も回せば全て乾くというのも画期的に思えます。生活は、本当にだいぶ慣れました。たいして困ることないです。あ、困ること、一つあるんですが、また今度書きます。

仕事は相変わらず慣れないです。慣れることなく1年が終わると予想しています。なので、考え方を変えるしかないです。毎日ストレスはものすごいですが、数か月で終わると思って頑張ります。残業代を全部払ってくれるっていうのがまだ救いですねぇ。

最後の話題ですが、コロナのワクチン1回目を3週間前に受けました。次の週末に2回目を受けます。私はモデルナでした。ワクチン2回目の接種が終わるとだいぶ自由度があがるので(マスクしなくてよいところができたり、スポーツ観戦などもコロナ陰性の証明がなくても行けるようになるなど)うれしいです。NYでは接種できる対象の人のうち、少なくても一回目の接種が終わった人は60%以上らしいです。アメリカの良いところと思うのですが、そういう事務的なことがライトに進んでいきます。私が1回目の接種を予約したのは3週間前ですが、予約なかなかとれないなぁ~と思いながら予約サイトを確認していたら、ポコッと空きが見つかり、前日予約で翌日接種出来ました。NYのID持って来いと書いてありましたが、私はIDまだないので住所が書いてある別の書類を持っていったらそれでOKにしてくれました。超フレキシブルです。サクッと行って、サクッと打って、帰ってきました。ちなみに、Walgreensという薬局で打ちました。もともと薬局でインフルなどの予防接種も受けられるのですが、そういうのと同じような感じでコロナの接種も受けられました。ワクチンは今や予約なしで立ち寄れる場所がかなり増えています。(グランドセントラル駅にも立ち寄り接種のブースがある)会社の人たちも、私と同じくらいのタイミングで打った人が多かったみたいです。今のところ、モデルナとファイザーと半々くらいを聞きます。ファイザーは間が3週間でよいみたいなので、モデルナ(4週間)より早く完了するみたいです。私も来週で終わり。2回目の方が副作用が大きいらしいですが、でもま、早く終わってほしいです。ちなみに、基本的に私たちにどちらの会社のを打つのかの選択権はあまりないです。予約時点でファイザーと書いてあったのに行ったらモデルナだったとか、もともと選べないと言われたとか、そういう話を聞きます。NYは7月からほぼ普通の生活に戻るみたいです。レストランも、仕事もフルオープンです(でも私の仕事はリモート継続です)。やはりワクチンは偉大です。


Mar. 2021

3月1日からいよいよ仕事が始まりました。初日は電話で連絡が来るはずが、私のスマホの調子が悪く電話が繋がらず、というところから始まりとても焦りましたが、Google の電話機能を使ったりしてなんとか連絡を取り、仕事のネットワークに繋げることができました。それからの日々、規模の大きいプロジェクトに途中から入ったので、分からないことだらけで魑魅魍魎な日々を過ごしています。仕事は日本語も英語も使うのですが、英語がどうのの前に、日本語でも専門的な内容が分からないので覚えないといけないことがたくさんあるし、環境(メールソフト、会議ソフト、社内ルール、めちゃくちゃ多い登場人物など)にも慣れるのも大変です。英語の面では、いろんなアクセントの英語を話す人がいるので、聞き取れるのと聞き取れないときの差が激しいです。自分も会議のホストになるときがあるので毎回ドキドキですが、英語が下手なりに、分からないなりにやるしかないのでやっています。また、とても会議が多いので労働時間も長くなっています。平日は必要なことに使う時間以外の自由な時間はほとんどない感じです。精神的にも肉体的にもなかなかの追い込まれっぷりです。いまのところ余裕はまったくないですが、いい経験なので頑張ろうと自分に言い聞かせています。

平日はまったく余裕がないのですが、週末はNY観光を楽しんでいます。毎週末どこにいこーかなーって考えて、ググって出てきた有名なところから順番に行ってみています。

The High Line という過去に線路だったところを改造して遊歩道になっているところに行きました。散歩です。コロナの影響で混雑を避けるため土日は予約が必要となっていたので予約してから行きました。土曜の朝10時くらいの予約をしていったので、誰もいないのではと思っていたのですが、そこそこ人とすれ違いました。遊歩道は高架になっているのですが、私は高いところが苦手なので道が細くなっているところは下が見えてちょっと怖かったです。でも全体的に結構気分がよかったです。また行きたいです。

Japan Village という商業施設に行ってきました。日本食スーパーとか日本食レストランが多く入っています。2018年だか2017年だかにできた新しい施設らしいです。日本人らしき人もいましたが、そうでない人の方が大多数でした。日本食で人気なのは、ラーメンやおにぎりみたいで行列ができていました。ちなみにNYの人はカリフォルニアの人と比べるとまったくソーシャルディスタンシングを無視しています。結構ぎゅうぎゅうに行列を作って並んでいます。おにぎりは1個3ドルくらい、味噌汁もコップみたいなのに入れて1杯3ドルくらいで売られているのですが、おにぎり2個と味噌汁でブランチにする、みたいな買い方をしているローカルの人がたくさんいました。おにぎり2個と味噌汁で10ドル近くしてますね、私にはその選択肢はないです。確かにサイズはちょっと大きめですけど、それにしても。

Chelsea Market という商業施設に行ってきました。イタリアのマーケットのイメージだったような、たしか。大家さんが日本に帰るときに必ずお土産に持っていくブラウニーのお店があると聞いたので行ってみました。食品や雑貨などの物販のお店と小さめのレストランやテイクアウトのお店がたくさん入っていました。ぎゅうぎゅうというわけではないですが、そこそこの人出でした。この時はこの施設では建物内での飲食が禁止になっていたのですが、その代わりに脇の道沿いにテーブルと椅子が並べてあってフードコード的な感じになっていました。結構寒いけど混んでいました。

The Metropolitan Museum of Art に行きました。もともと美術とかに興味があるわけではないですが、超有名な施設なので行ってみることにしました。NYに住んでいる人はタダ(正しくは好きな額の寄付)で入れます。私も今の住所が書いてある書類を持って行ったので寄付5ドルで入りました。ここもコロナになってから予約が必要になっていました。超広いとは聞いていたのですが、本当に超広いので全て回りきるのにはかなりの時間を要すると思います。ちゃんとした順路とかがあるわけでもないしとても広いのでときどき迷子になりました。有名な絵画があるって聞いていたはずが有名なのには一つもたどりつけず2時間くらいで出てきてしまいました。後で調べたら有名どころは全て2階にあるらしいです。2階行かなかった。。。また今度行ってみようと思います。何度か行ってもいいなと思いました。中を歩いていると結構気分がいいです。散歩的な感じというか。居心地がよかったです。

今回載せたのは1つを除いて全てマンハッタン島にあって、場所によっては家から1時間くらいかかるのですが、移動はそんなに苦には感じないです。かといって地下鉄が快適かと言われるとそうでもないのですが。またマンハッタン行きたいなぁって毎回思います。

最後に仕事の話に戻ると、リモートワークだと電話やインターネットが使えないと全く連絡がとれなくなってしまうので結構怖いですね。コロナになってからの新入社員の人っていきなりリモートワークで大変だな~って去年他人ごとに思っていましたが、自分の身にも起こりました。新規の仕事でリモートワークスタートってこんな感じなのかと。

Feb. 2021

今回からシリコンバレー通信NY編になります。2月20日にシリコンバレーからNYへ引っ越しました。仕事の内定をもらってから引っ越すまでが9日間くらいだったので、かなりドタバタしました。もともと仕事自体はリモートワークなので引っ越す必要はないと言われていたのですが、会社の管理上の都合でNYかNJに住まなければいけないことになり、急遽引っ越すことになりました。

一番不安だったのは新しい住居を見つけることでした。NYはコロナの感染拡大防止のために厳しい規制がありました。周辺の州以外から来る人はNYへ入る前72時間以内にコロナのテスト(感染しているか調べるやつ)を受けていないといけなくて、NYに入った後も自主隔離を3日間やって4日目にもう一度コロナのテストを受けて陰性だった場合は自主隔離修了、4日目にテストを受けない場合は合計10日間自主隔離を行う、という規制があります。なので、事前にNYに行って住居を決めるというようなことはあきらめて、インターネットの情報のみで決めることにしました。NYに滞在するのは長くても1年で、すぐに住居を決めて内見もせずに引っ越さなければならないので、条件としては、日本人の大家さん、家具付きの部屋としました。値段は今と同じく1000ドル前後でみつけられたらいいな、という感じで。日本人がよく使っているクラシファイドのびびなびとMixBを見ていくつかよさそうなものに連絡してみました。コロナで家賃が下がっているのと、空きが多く出ているという状況だったので、ほぼ第一希望のお部屋に住めることになりました。内見もせずに部屋を決めるという状況だったので、大家がまずは1か月住んでみてからずっと住むか決めてよい(デポジットは一か月後でよいよ)と言ってくれたので、即決しました。場所はNY市のQueens郡でマンハッタンまでは地下鉄で25分くらいです。家賃は750ドル。前より安いです。NYはマンハッタン島の治安の良いところは家賃がすごい高いですが、それ以外であれば基本的には高めだけど選択肢がある(家賃のレンジがある)、という感じがします。ただ、アパート(日本のマンション)は古いです。どこもかしこもだいたい古い建物ばかり。私の借りる部屋も1960代に建てられたものらしいです。NYは地震がないので古い建物がたくさん残っていて古くても資産価値がある、むしろビンテージを好む人もいる、という理論を何人かの人から聞きました。まじか、と最初は思いました。本当に古いのでびっくりしますが、そういうもんだと受け入れるしかないです。マンハッタンを歩いていても古いビルは多いし。しかし日本でこのレベルの古い建物ってそうそうないと思います。でもですね、引っ越しという観点では、とにかく住むところは比較的早く決められてよかったです。

次に不安だったのは、車の売却です。車を売るには2通りあって、個人売買をするか中古車屋に持っていくかです。個人売買の方が高く売れますが、事務手続き(悪名高いDMVへの書類の提出)を自分でやらないといけないし、だまされたりしないようにしないといけないです。時間があれば個人売買をやってみてもよいと思ったのですが、なにより時間がなかったので中古車屋さんに売ることにしました。もともと車を買ったGalliverに車を持って行って査定をしてもらい、所定の日に引き渡しました。手順を以前Galliverに伺っていたのですんなり行うことができました。中古屋さんのいいところは、引き渡しの日を指定できることと(なので引っ越しの前日まで車に乗れます、なんなら当日でも)引き渡した後は家まで(なんなら空港まで)送ってくれます。今回はコロナということでUberを呼んでくれました。ちなみに、コロナの影響で車の売却価格はだいぶ低かったです。しばらく駐在員ビザの発行が止まっていたので新規で来る日本人がいないのと中古車市場そのものが停滞していて買い手が減っている、また、大手のレンタカー屋が倒産したのでその車が大量に中古車市場に出ているというのが理由らしいです。コロナってほんとうにいろんなところに影響を与えていますね。私がお世話になっていたGalliverのSan Jose店には営業の方が常に1人いらっしゃるのですが、私が車を買ったときからこの1年ちょっとで営業の方が3人変わりました。駐在員ビザが切れて日本へ帰る方の埋め合わせで社員の方がパズルのようにいろんな支店に順次移動しているそうです。コロナで新規に駐在員がこれなかったので。本当に大変そうです。

コロナの中でも車があったからいろんなところへ行けて楽しめたと思います。ありがとう、車。

3つ目のやるべきことは、家具の売却・廃棄です。アメリカだと、家具付きの部屋も結構あるのですが、私が借りていたのは家具が付いていない部屋だったので、出ていくときは何もない状態にする必要がありました。一番心配していたのはマットレスをどうするかでした。マットレスはリサイクル業者(Goodwillとか)がひきとってくれず、クラシファイドなどでも買い手が付きにくいからです。捨てる方法としては市が委託しているゴミ業者に依頼して取りに来てもらうか、民間に業者にお金を払って引き取ってもらうかがありますが、時間の余裕がないので予約をして引き取ってもらうまで期限までに完了できるか不安でした。まずはクラシファイド(びびなび)にベットとセットで無料であげます、という風に掲載してみました。そしたらその日のうちに欲しいという人が現れました。うれしかったです、ほっとしました。即日に欲しい人が現れたので他もすぐ売れるかもと思い、それからいくつか棚やヒーター、電気ポットなどをびびなびに出したところ、全て買い手が付きました。売りに出す側ら大家さんも何か引き取ってくれないか聞いていたら、私の家具はまだ新しいし、いらないものおいていってもよいよ、と言ってくれたので、ぎりぎりまで使いたいものは売るのをやめました。

4つ目のやるべきことは、引っ越し先へ持っていく荷物の箱詰めでした。1年前にアメリカへ来たときは、スーツケース2個が持ち物だったので、NYへの引っ越しもそれくらいだとうと思っていたら、1年間のうちでずいぶん荷物が増えていて、、、結局スーツケースに加えて段ボール3箱送ることにしました。アメリカの郵便をあまり信用していないのでちゃんと届くかすごく心配でしたが、他の人のアドバイスも聞いて、宅配のいくつかの選択肢の中から値段と信頼度の兼ね合いでUPSというので送ることにしました。日本の郵便局みたいなのがUSPSで、それ以外にUPSとかFeDexなどあります。小さめの段ボール1個あたり送料50ドルくらいでした。カリフォルニアからNYまで1週間で届けてくれます。遠いのでそれくらいかかりますかね。

無事NYに到着。箱はぼろぼろになって穴も開いていましたが中身は無事でした。

そんな感じでぎりぎりまで荷物をつめたり掃除をしたりして、2月20日の朝6時くらいにUberを呼んでSan Fransico国際空港へ行きました。9時発の飛行機に乗り、4時間半フライトをして、3時間時差があって、16:30にJFKに着きました。NYでは、道端に雪が残っていて別世界でした。

気が付くともう引っ越してから1か月以上経っていて、仕事を始めてからも4週間たちました。NYの暮らしにはだいぶ慣れてきました。仕事は全然慣れていません。あっという間に時間が過ぎていきます。忙しくて疲れていますが土日はNYを楽しんでいます。次からはNYの暮らしや観光について書いていきたいと思います。

Jan. 2021

学校の授業が全て終了した後は、OPTの仕事を探していました。

OPTの説明の前に、駐在以外でグリーンカードのない外国人がアメリカで働くことがいかに難しいかを説明したいと思います。とにかく、就労できるVISAを取得するのがかなり難しいです。就労できるVISAを取得するためには、まずはVISAのスポンサーとなる会社を見つける必要があります。その会社にVISAの抽選に応募してもらい、見事抽選に当たれば就労VISAを取得することができます。VISAのスポンサーとなるのはお金がかかるし、抽選に応募できるのは年間1回だけ4月にチャンスがあり、抽選結果が分かるのは10月です。だいたいの外国人はVISAがないだけでなく、英語も下手だったりするので、そんな苦労と不利な点を乗り越えるほどの何か特殊な能力がある人でないと雇ってもらえないということになります。移民排除の政策をとっていたトランプ政権時代にVISAの要件(当選する人数とか)がいっそう厳しくなっていてここ数年が一番厳しかったらしいです。

ここでOPTの説明をしますと、OPTというのは Optional Practical Training のことで、有給インターンです。外国人がアメリカの大学、大学院など、最低でも9か月以上の認められたコースを修了し、OPTをやりたいと申請すれば、その後1年間アメリカで給与を得て働くことができる権利を得られます。OPTの期間中は学生VISAのままなのですが給与を得て仕事をしてよく、就労VISAの申請や抽選結果を待つ必要がありません。OPTとして就労している間に、その会社にVISAのスポンサーになってもらい就労VISAを取得するというようなことができます。アメリカへ留学する人の多くはOPTも視野に入れて留学していることと思います。

私が昨年終了したコースもOPTの対象となっており、私がそのコースを選択した理由も、OPTができるからというのが大きかったです。OPTを申請してから認められるまでには3か月から5か月かかると言われているので、昨年の9月末に申請をしていました。OPTでの就労開始日は、学校のコースが終了してから60日以内の日でなければならないのですが、申請時に自分で決められます。申請が認められるまでにかかる日数や仕事を見つけるのに必要な日数を勘案して、私は2月1日を就労開始日に設定しました。なお、就労開始日から仕事を開始しなければならないわけではなく、就労開始日から1年後までの間に、合計90日間は無職の期間があってもよいので、私の場合、4月末ころまでに仕事を見つければ問題ありません。また、OPT期間中に転職してもよいし、パートタイムの仕事や自営業、ボランティア(無給)でも問題ないです。ただし、1週間のうちに働かなければいけない最低限の時間数が決まっています。

長々とOPTの説明をしてきましたが、12月からこれまでの間、OPTの仕事を探している間が留学期間でもっとも精神的には参ったということもあり、説明に力が入りました。一般的にOPTの仕事を見つけるのは難しいです。第一の難しい理由は、ローカルの労働者と比較した場合にどうしても総合的に劣るからです。OPTの権利は1年だけなので、その後VISAのスポンサーになってもらう前提となるわけですが、それだけローカルの人より優れていないと太刀打ちできないです。VISAの前に英語面で劣っていて、VISAでも劣っているので、よっぽどの何かが必要です。なので、ローカルの人とは戦わず、日英バイリンガル(すなわち日系企業)の仕事を探す戦略になります。そこでも当然グリーンカード保持者が優遇されますが、中にはVISAスポンサーになってもよいという会社もあるので頑張って申し込んでいくことになります。私の場合はOPTを1年やった後、日本へ帰る予定なので、VISAのスポンサーになってもらう必要はないのですが、1年以内の短期の仕事を探すのに苦労しました。大体の仕事の募集は長期的(期間の定めのない仕事)なので、応募できるものがほとんどなかったです。ときどきプロジェクト単位の仕事の募集があり、6か月とかいうのがありましたが、よくよく話を聞くと短期と言いつつも、実は試用期間のようなもので、本当は長期で働ける人を探しているというものがだいたいでした。

就職活動は大手の就職エージェントのWEBサイト(Indeed, Monster, LinkedIn)と日系のエージェント数社へ登録して行いました。日系のエージェントは、日本国内のエージェントとかなり似ていると思います。まずは担当の方と面談してその後マッチする仕事があれば紹介してもらう、というものです。だいたいのエージェントの方に言われたのは、基本的にはOPTの仕事の紹介はしていない、紹介できるとしたら短期の仕事、新卒の大学生とは違い私の場合は職歴があるので企業の方にワンチャン聞いてみる、ということでした。なお、OPT向けのエージェントというのもあります。その場合は、学生が紹介料を支払って紹介してもらうというのと、給与がとても安い(法律で決められた最低賃金を下回っているように見えるけどOPTならいいのかなぁ?)という特徴があります。私はOPTの期間は給与収入と生活費の支出のバランスが赤字にならないのであればアメリカでの滞在を続けると決めていたので、OPT向けの求人への応募は考えていませんでした。

IndeedやMonsterに経歴を載せていると、ヘッドハンターから電話がかかってきます。超早口で何を言っているのかよくわからないですが、どの人も大体同じことを言うので徐々に慣れました。でもヘッドハンターからの電話で何かが起こることもないとすぐに悟りました。だいたい、募集している仕事の内容もあまりよく把握していないし、私の経歴もほとんど読んでないです。日系のエージェントからも何件か案内をしてもらいましたが、先方が私の経歴を勘違いしていたり、VISAの要件や、アメリカに何年滞在したいと思っているのかなどの要件を勘違いしていることが多く、マッチングしませんでした。そもそもOPTを1年だけして日本へ帰りたい人は私くらいのもので、他の人は少なくともしばらくはアメリカで働きたいという希望があるということを知りました。(だからみんな勘違いする)

自分からも求人に応募したりしましたが、うまくいくことはなく、ただ過ぎていくだけの日々。1月末までに仕事の目途が立たなかったら日本へ帰ろうと思っていました。

そんな中、詳細は全部端折るのですが、ある日系のSIerのお客さん先のシステム関連の仕事をさせてもらえることになりました。OPTの仕事が決まったのです。うれしい!いろいろありまして、職場のあるNYに引っ越しました。

仕事のことはほとんどブログには書けないと思うので、頻度は落ちるかもしれないのですが、今後はNYの生活のブログを書こうと思っています。またお付き合いください。

Dec. 2020

アメリカへ来てから一年が経ちました。一年、あっという間だったなぁと思います。今回は(多分)これまでにブログに書いていないこの1年間で起こった出来事をいくつか書こうと思います。

秋ごろに台所の排水溝が詰まりました。台所の排水溝にはディスポーザーが付いていて、ディスポーザーを動かすと少し水が流れるのですが、通常のままではほとんど水が流れていかず、しばらくシンクに水がたまったままになります。排水溝が詰まるというのはアメリカあるあるらしく、水が流れるところはどこもかしこも結構詰まるみたいです。トイレも、お風呂も、洗面台も。幸いにも私のバスルームは詰まったことがないですが、大家さんが使っているシャワーの排水溝も時々詰まるみたいです。また、友人が住んでいる家はトイレが時々詰まるそうです。なので、日本のパイプユニシスみないな、詰まったものを溶かす薬剤を時々排水溝に流して事前につまりを防ぐ、ということをしないといけないらしいです。私も台所の詰まりを目撃してからは、自分のバスルームの排水溝には定期的に薬剤を使っています。そういえば、渡米した直後に住んでいた語学学校から紹介された寮では、トイレが詰まるから紙を流してはいけない、と言われていました。私は、え!そんな!と思って気にせず流していましたが、他の寮に住んでいる子に聞いたら、数か月に一度はトイレが詰まるから気を付けた方がいいと言われました。

夏ごろに大家さんの家族が911(日本の110と119相当)を呼びました。その日は、大家さんの家族のおばあさんが、朝からうめくような声で痛みを訴えていました。大家さんらが、かかりつけの病院に電話したところ、普通に病院に来たら待合室でかなり待つ必要があるけど、911を呼べば待つ必要はないと言われ、コロナの状況下でおばあさんを待合室で何時間も待たせたくないということで911を呼ぶことになりました。電話をかけたら10分くらいで救急車ともう一台すごく大きな四角い車両が到着しました。制服の種類が違う人が5~6人くらい家の入口までやってきて、しばらくおばあさんに症状を聞いたりした後、おばあさんを担架に乗せて去っていきました。おばあさんの痛みの原因は、一年前に受けた手術で取り残されたティッシュでした。おばあさんは数か月前から痛みを訴えていて、手術を受けたのと同じ病院で一度CTを撮ってもらっていたのですが、その時には原因が分からず、911で再び病院に行った際に再度CTを撮ったら何かがおなかに取り残されているのが見つかったそうです。一連の出来事が衝撃でした。911を呼ぶところに出くわしたのも驚きでしたが、医療ミスみたいなことが実際に起こっているのを聞いたのも驚きでした。

大家さんの家族はペルー出身なのですが、ペルーでは救急車を呼んでもなかなか来ない、という話も聞きました。ペルーに住む大家さんの親族の方がコロナに感染して自分で救急車を呼んだのですが、半日経っても来ずその親族の方は亡くなったそうです。大家さんは私もアメリカへ移住すればよいとよく勧めてきますが、なぜアメリカに移住したいと思うのかそういう話を聞くとよく理解できます。単純ですが、自分の国よりもアメリカの方がよいと思わせる何かがあるということです。

秋になって何度か早朝に、一階の駐車場の柵をガンガン揺らす音を聞いたのですが車上荒らしが起こっていたらしいです。私の住んでいるところはマンションなのですが、1階は全て駐車場になっていてリモコンで駐車場の柵が開くようになっています。あるとき、リモコンで柵が開かなかったので大家さんに聞いたら、駐車場で車上荒らしがあったためリモコンのプログラムが変えられたそうです。なので私のリモコンもそれに合わせてプログラムを変えないと使えないと。私の住んでいるあたりは治安が良いと思っていたので驚きました。しかも、がっちり柵がある駐車場に入り込んで車上荒らしとは。一軒家だとガレージがあっても路上駐車している人がほとんどなのですが、そんなんだと簡単にいろんなもの盗まれちゃうなって思いました。もちろん車に何も残しておかないのが基本なのだとは思いますが。 実際に、隣の市に住んでいる大家さんの娘さんの車の部品が盗まれました。路上駐車している大家さんの娘さんの車に、朝の7時にスーッと車が近寄ってきて5分くらい停車している間に部品が盗まれたそうです。監視カメラに写っていたそうです。コロナになってから部品が盗まれる事件が増えているらしく1週間で7,8件は同様の事件が起こっているそうです。

秋から週一回3時間ほどボランティアに参加しています。食品を無料で配布するサービスを提供しているNPOを手伝っています。そのNPOでは、スーパーが賞味期限の切れたパンやパイなどや、野菜、果物、卵、牛乳、肉類を寄付したり、一般の人も買いすぎた食料品(缶詰やパスタ、野菜など)を寄付してくれるので、それらを欲しい人(お客さん)に無料で提供します。 お客さんはNPOの建物にやってきて、決められた量の食品と、さらに追加でほしいものをリクエストして受け取ることができます。このサービスは所定の自治体に住んでいる人のみが受けることができるので、ホームレスの人が来ることはありません。この仕組みは、食料の廃棄を減らす、ということにフォーカスしているようです。実際に、お客さんのほとんどは車でやってくるし、ベンツとか高そうな車に乗っている人も多いです。私の役割は、あらかじめ所定の食品を袋に詰めて渡せるようにたくさん用意しておいたり、お客さんに追加で欲しいものがないか聞いてそれらを袋に詰めたりすることです。また、腐った野菜や賞味期限が切れた缶詰を処分したり、会場は屋外のテントなので、テーブルやテントの準備や片付けなども行います。私はこのボランティアがとても好きです。コロナの状況において、実際にローカルの人と会える唯一のチャンスだからです。ボランティアの仲間と雑談したりもできるし、いろんな人に会うことができます。そして、みんないい人です。また、普段はずーっと家にいるので、体を動かす良い機会にもなっています。ボランティアを始めたきっかけは、UCSCの留学生向けの授業で先生が勧めていたからです。アメリカでは就職にコネクションが重要なので、インターンやボランティアをしてコネクションを広げるとよいと教わりました。私の場合は、就職のためのコネクションとしては役立ってはいないですが、心身を健康に保つための唯一の楽しいイベントとなっています。ボランティアの仲間には大学生や主婦の人や一時的に無職で就職活動中の人などがいます。私は日本ではボランティアをしたことがないのではっきり分からないですが、アメリカの人は気軽に積極的にボランティアに参加している気がします。ボランティアを探すWEBサイトも充実しているし。また、寄付も気軽に積極的に行われていると思います。一般の人からの寄付もかなり多いです。

年間を通して、UCSCへの愚痴が溜まりました。以前のブログで、ある授業がいきなりキャンセルになった話を書きましたが、それ以外にも、いろいろと許容しがたいことがありました。1つは、先生のダブルブッキングです。授業の開始当日になってもZoomの情報が掲載されないので、先生にメールしたり、クラスメート全員にメールしたりして、Zoomの情報を得ようとしたのですが、得られないまま、とうとう授業開始時刻になりました。しょうがないので学校に電話して状況を説明していたら、その最中に先生からメールが来ました。今、別の授業を開始していると。その先生は、年間4学期あるなかで4学期の全てで同じ授業を同じ曜日の同じ時刻に担当しているのですが、前の学期の授業がまだ2回残っていてそれをやっているらしいのです。結局、その授業は2週間後から始まりました。当たり前ですが、授業の開始日や時刻は重要なので、、、他の授業をとる可能性もあるし、いろんな予定を考慮して授業を選んでいるので、、、しばらく怒りが覚めませんでした。なんでそんなことが起こるのか。そして、誰からも謝罪はなかったです。その他にも、Canvas(授業管理システム)の不具合でZoomの情報を得るのにしばらくの間苦労したり(その不具合は全員に発生するものでないので優先順位が下げられていたと思う)、学校が送付する重要なメールのCCに指定する私のメールアドレスが間違っていて私が問い合わせているのにしばらく間違いを認めなかったり、いろんなものの手順の説明は大体適当でそれ通りにできなかったりと、いろいろストレスが溜まりました。他の人からもアメリカの学校の事務が最低だ!という話は聞いていましたが、確かに、いいとは到底思えないです。

アメリカで1年経ってしまった。早いです。正直なところ、アメリカでどんな経験をして、どうだった、とかいうより、コロナで疲れたなぁっていう感想が先にでます。コロナに感染することなく過ごせたのは良かったです。そして、大家さんの家族がいい人たちで、その人たちと暮らせてよかったなぁと思います。大家さんには感謝です。一人で暮らしていたら、誰にも会わないオンライン生活でまいっていたのではと思います。

私のアメリカ生活はもう少し続きます。ブログも少なくともあと1回は書く予定です。

最後に年末年始の写真を少し。

Nov. 2020

11月になるとこの辺りも秋らしくなってきました。紅葉がきれいになってきて、気温も下がってきて。昼間は日差しがあるので半袖の人も見かけますが、多分これはアメリカあるあるで、日本人には絶対に耐えられない寒さだけどなぜか半袖で過ごせるローカルの人がいるという現象だと思います。スーパーなんかでも、パーカーに短パンにサンダルの人がいる一方、ダウンにブーツの人もいて、自由だな~って思います。そういえば私も9月の暑い日に長袖を着ていたら、ローカルの人にこんなに暑いのになんで長袖着てるんだ?って聞かれました。日焼けしたくないからですが、その価値観は分かりづらいらしいです。でもですね、日本よりは人目を気にしなくてよいのは確実です。日本人や韓国人の友達と会うとき以外はほとんど化粧もしてないです。誰も化粧していないので。気楽でいいなぁと思います。

UCSCの授業は最後のクオーター(Fall)も、もう折り返して終わりが見えてきました。留学生のVISAを維持するためには、3クオーター(9か月)で30単位取らないといけなくて、おおよそ、最初の2クオーターに各12単位、最後のクオーターで6単位をとるように指導されます。私の場合は2クオーターが終わった時点で25.5単位取っていたので、このクオーターは4.5単位分の授業をとることになりました。とった授業は3つです。

1つ目は Finance for the Business Professionalという授業で、1.5単位分です。週3時間の授業があり5週間で終了します。私の専攻(Database and Data Analysis)外の授業ですが、必要な単位の3分の1くらいは専攻外の授業をとっても良いので取ることにしました。シラバスを読む限り、内容は既に知っているような感じがしましたが、会計や財務に出てくる語彙を知ることができるからよいかなと思って受けることにしました。先生はアジア系の女性で、アカウンティングの学位をとった後、大きい会社を何社か経験しアカウンティングをずっとやってきた方です。アメリカ人ぽい英語を話してくれるので聞きやすかったです。でもIT系のクラスより専門用語の英語や内容が分からないので英語そのものの私の理解度は低かったです。内容は、Financeとコース名についている割に、ファイナンスってほとんど出てこなかったような。会計っぽい内容で、簡単な仕分けとT勘定をした後、PL、BS、株主資本等変動計算書みたいなのを作ってみるというのをやりました。あとは、法律のざっくりした話と、コーポレートガバナンスとは、みたいな話が出てきて、どちらかというとそこが少しファイナンス的な内容だったのかも。このクラスの生徒は8人くらいで、アメリカ人が3人くらい、インド人2人、中国人1人、コロンビア人1人、そして私でした。ちなみにこの中で留学生は私ともう1人だけで、他の人は現地で働いている人か、働いている人の配偶者としてアメリカに来ている人でした。私以外は、ビジネス系の専攻や、単品でこのコースをとっている人たちだったので新鮮でした。毎回宿題で自分が選んだ企業のAnnual Reportの一部を読んで来るというのがあって、授業の初めにZoomのブレイクルームでペアの生徒にそれを口頭で説明して、相手が説明した内容を今度はみんなの前で説明するというのがあって毎回苦行でした。資料なしで口頭で説明された内容を理解&そこそこ覚えてそれを他の人に説明するのってかなり難しかったです。用語もよく分からないし。宿題以外にも、ブレイクルームで生徒2人で作業するというのが何回かあったんですが、私の英語がどんなにしょぼくても、みんなそれなりに対応してくれてありがたかったです。先生が話しかけやすい感じの人だったのと小さいクラスだったというのもあり、気楽に先生に質問をすることができたのもよかったです。

2つ目は Cloud-Based Web Application Development Using Linux という授業で、3単位分です。週3時間の授業があり10週間で終了です。シラバスに載っていた、AWS、Django、NoSLQ Databaseという言葉にひかれて取ることにしました。先生はインド人で、クラスメイトは私以外は3人の社会人の中国人です。授業の内容としては、DjangoとNoSQLデータベースを使って、最終的にWEBアプリケーションを作るプロジェクトをやる、ということだと思っていたんですが(最初の授業で先生はそう説明していたと思うし、シラバスにも書いてあった)、実際にはすごい薄い内容で終わりました。まず、NoSQLはやらないことになって、RDBMSを使うことに。なぜかファイナルプロジェクトもやらないことに。毎回授業でミニテストをやると言っていたのにそれも4回くらいしかやらなかったし、課題も簡単なものが4つくらいで。そして、教材もほとんど他の人が作ったWEBサイトのリンクなんかで自前の教材もない。授業でその外部リンクの説明に従って演習をするのですが、説明通りに行うと必ずうまくいなかい(先生は事前に確認していない)。ということで、結構ひどかったです。良い点をあげるとするならば、Djangoには触ることができたので、それは良かったですが、学費に相当する成果はなかったと思います。同じ先生の他の授業をとっていた人に聞いたら、そちらでも同様な感じで、みんなが文句を言っていると言っていました。ここまであからさまにやる気のない先生に当たったことはこれが初めてだったので衝撃でした。

3つ目は AI-Led Enterprise Transformation Technologies and Use Cases という授業で0.5単位分です。1日(5時間)で終了します。インド人の先生です。生徒は5人で、インド人2人、アメリカ人2人、そして私でした。私とインド人1人が留学生でそれ以外は社会人でした。名前の通りの授業で、いろんな業界でAIがどうやって使われているのかを教えてくれて、AIを仕事にするならどういう仕事があって、何を勉強すればよいのかを教えてくれるというものでした。先生はロボットを使ったAIを専門としている人で、実際に自分が担当したプロジェクトをいろいろ教えてくれました。生徒は自分の業界に関する質問や今後のキャリアのために何を勉強したらよいのか質問する時間がありました。先生が機械系でヘルスケアや小売り、(物理的な)セキュリティなどを専門としているというのもあって、金融系の話はあまり聞けなくて残念でした。でも、授業が終わったあとで、LinkedInでconnectしたり、今後どのような授業をとったらよいのかなどの質問も気楽にメールで送ってくれれば答えるといってくれていい先生でした。

もう学校も終わっちゃうと思うと寂しい気がします。結局授業を受けるためには一回も学校へ行きませんでした。

学校の建物。事務手続きなどで3回だけ行きました。

最後にコロナの状況を少し。私の郡では 患者数の増加を受けて12月上旬により厳しい規制に逆戻りしました。美容院などが営業停止になって、レストランの外の席も禁止になりました。スーパーに一度に入れる人数も厳しくなったのでお店に入るための列が長くなりました。150マイル以上移動した人は、14日間自主隔離をする必要もあります。レストランがテイクアウトだけになると、友達と会うのも場所が限られます。留学生はだいたい間借りしているかシェアハウスなので人のお家に遊びに行くこともできないし、なかなか孤独です。コロナの対応は、州や郡で大分違うのですが、フロリダなんかはどんなビジネスもオープンしているし、場所によってはマスクしなくてもよい場所もあるとか。私の住んでいるところはかなり厳しい規制をしているんですがそれなのに全然患者数がコントロールできていないってどういうことなのか、謎です。

それと、学校は12月で終わりですが、アメリカにはもうちょっといる予定です。

Oct. 2020

10月も相変わらずUCSCの授業時間は少ないので、Comunity Collegeの無料の英語のクラスを受講したり、日本の会社のオンライン英会話をしたりして過ごしていました。先月無くしていたやる気も回復してきて、何かやりたい気分になったので、以前から行ってみたいと思っていた場所に行ったり、やりたいと思っていたことをやることにしました。

まずは、Half Moon Bayというビーチに学校の友達とランチに行きました。家から車で50分くらいのところにあります。平日に行ったのに、レストランはかなり混んでいました。私が住んでいる場所よりも気温が低いので寒く感じました。

続いて、Santa Cruz に行きました。私の通っている学校 UCSC の SC は Santa Cruz のことで、そこに本校があります。私の学校は UCSC Silicon Valley Extension で、そことは別の場所にビルがあります。というわけで、一度UCSCの本校に行ってみたと思っていたので行ってみました。こちらも家から50分くらいで行けるのですが、くねくねしたフリーウェイを運転しないといけなくて、ちょっと自信がなかったので友人を誘うのはやめて一人で行ってきました。こちらもビーチで有名なので、学校を見た後、ビーチにある遊園地みたいなところに行ってみました。閑散としていました。

ローカルの人にこの辺りで行くべき場所を聞くと、必ずビーチが挙がります。カリフォルニアの人はビーチが大好きだと思います。ビーチへ行くフリーウェイは、夏場はずーっと渋滞がすごいらしいです。

時間があるときに、家の近くとサンフランシスコでちょこちょこと会社巡りをしました。ここはシリコンバレーなので有名な会社がたくさんあります。見学ができるような施設はコロナでクローズしていたりするので入れませんでしたが、会社の場所へ行って写真を撮って、ここかぁ、と思うのを繰り返しました。

一番家に近いのがAppleです。新社屋はドーナツ型の建物で超格好いいらしいですが、見られる場所まで入っていけないので社屋の写真はあきらめ、隣にあるApple Visitor Center(見た目が格好いいApple Store)を見てきました。Apple Storeなので普通に中にはいれるだろうと思って行ったらそう簡単にはいかず。コロナで完全予約制になっていました。入口の人と話したら、空いているから今予約すればすぐ入れるよって言われたのでスマホで予約しようとしたんですが、予約にAppleのメールアドレスが必要でできず。。。Appleストアに入るのにAppleのメアド必要ってどういうことよ、新規顧客取り込めないじゃん、って思いつつ、できない、できない、って訴えていたら、違うお兄さんがこっそりお店に入れてくれました。ありがとう~^^

ガラス張り
Apple Visitor Center に入ると一人一人に担当の営業の人(説明してくれる人)が割り当てられます。
私は買う気は全くなかったので説明しなくていいと最初に断りました^^;;;

San JoseにAdobeがあります。ここらの会社の建物にしてはめずらしく背の高いビルです。

道の反対側から撮影しましたが収まり切りませんでした。 Adobeのマークついてる。

Santa Clara (私の学校がある市)に Intel があります。敷地が広すぎて、どこを撮影すればよいのかよく分かりませんでした。博物館的な施設があるみたいですがコロナで閉まっていました。

敷地の中にいろんな建物があるみたいで、これがIntelの本社の社屋なのかちょっと自信がないです。Google Map的には本社でした。
Intelの入り口の看板

Sunnyvale (隣の市)にYahoo, AMD, NVIDIA, Microsoftがあります。

Yahooのロゴは紫みたいです。赤のイメージでしたが。
AMD
NVIDIA
NVIDIA の敷地が巨大すぎて全貌を撮影するのは全く無理でした。全体的にかなり謎な形状です。そして工事中でした。
Microsoft。工事中でMicrosoftの看板を発見できませんでした。広いです。

Mountain View(隣の市)にGoogleがあります。

町全体のいたるところにGoogleの施設があります。
Androidのキャラ。Appleに行った時より親しみを感じました。。。

Palo Alto(隣の隣の市)にHPがあります。

さりげなさ過ぎるHPの看板。ゴルフ場の看板のような。
HPの建物の1つ。敷地が広くて建物がたくさんあります。

Menlo Park(隣の隣の隣の市)にFacebook, Instagramがあります。

Facebookは敷地が広すぎて全然写真に収まりません。カラフルな建物です。休日でしたが普通に駐車場に入れました。
私の他にも観光っぽい人が写真を撮っていました。
Facebookの敷地の中の、ここがInstagramの本社らしいです。Instagramらしさは外観からは感じられません。

ここからはSan Franciscoの会社です。

Lift。思いの外大きい建物。
Dropbox。ガラスが斜めっててなんか格好いい。。
Pinterest。かわいい。
Uber。多分。。。ちょっと自信ないです。
Twitter。マークついているので間違いない!
Yelp。多分。。自信ないです。
Salesforce。思いがけず発見したので車の中から撮りました。

ただただ社屋を見に行って写真を撮っただけなのですが、結構満足感がありました。家の近くの方は、駐車場までは入れる会社が多かったので撮影が楽でした。ローカルの人にSan Franciscoではコインパーキングをよく使うからコインたくさん用意した方がいいよって聞いていたので準備していましたが、ほとんどちょっとした路駐で写真撮影でき、コインパーキングを使う場面はあまりありませんでした。コロナで人出が減っていて車もかなり少なかったんだと思います。

コロナの影響で行ける場所やできることが限られているのですが、アメリカに滞在できる時間も残り少なくなってきたのでやりたいことはなるべくやりたいなぁと思います。しかし電車や飛行機を使った旅行はまだ難しそうです。公共交通機関を使って旅行をした後2週間は出入りできなくなる場所があったりするので(歯科へ通院しているのと、ボランティアに行けなくなる)。アメリカを出国する直前なら旅行もできるかもです。私の住んでいる郡ではレストランの室内での飲食が可能になったのですが、また禁止になるらしいです。もうだいぶ寒いのでそろそろ屋外席は厳しいのですが。。。トランプさんが選挙で勝った場合、1月ごろにワクチンが出るのではと言われていましたが(かといってそのワクチンを打ちたいという話は今のところ誰からも聞いていないです)どうなるんでしょう。

Sep. 2020

9月から学校の最終学期が始まりました。私が受講しているコースは9か月間で30単位取得する必要があります。最初の2学期にそれぞれ12単位以上取得しなければならず、最終学期の3学期は残りを取得することになっています。私は1学期に13単位、2学期に12.5単位取ったので、最終学期に取得できるのはは4.5単位だけです。今学期は1週間に1個くらいしか授業がないのでとても時間があります。なので、9月は結構のんびり過ごしてしまいました。前の学期までがとても忙しかったので少し休みたかったのと、コロナ疲れと留学疲れと、理由を言い出すといろいろ出てきますが、とにかくあまりやる気が出なかったので、ゆるゆる過ごしました。学校の授業と課題をやって、それ以外は community college の無料の英語のクラスを週に3つくらい受けて、あとはひたすらNetflixを見ていました。

今回は、7月から9月にかけて購入したケーキやパンなどを紹介しようと思います。

まずはケーキです。

(多分)韓国人の人が経営しているケーキ屋さんでケーキを買いました。ショートケーキをとても食べたくなり、一番近くで買えるお店に行ってみました。生クリームの味が予想と少し違いました。。。韓国人か中国人か日本人が経営しているケーキ屋さんは、日本のケーキと同じ見た目のケーキが売ってあることが多いですが味は微妙に違う気がします。

ショートケーキとマンゴームース。両方とも5ドルか6ドルくらいだったと思う。

日本人が経営していると思われるケーキ屋さんに行ってみました。お店の前に行列ができていて人気店ぽかったです。チーズケーキの方は、「TOKYO CHEESE CAKE」という名前でした。アメリカに来て食べた中で一番日本のケーキに近い感じがしましたし、おいしかったです。でも後でYelp(という食べログみたいなサイト)で口コミを見ていたら、オーナーからの返信が中国人の名前でした。 「TOKYO CHEESE CAKE」 なのに。他にも「HOKKAIDO」なんとかというケーキもありましたが。パティシエが日本人なんでしょうか。。。

スフレチーズケーキとショートケーキ。両方とも6ドルくらい。他にもサブレを買いましたがどれもおいしかったです。

チーズケーキファクトリーでチーズケーキを買ってみました。日本でも食べたことがなかったので、初めてのチーズケーキファクトリーです。一番定番ぽいのにしました。見た目通りの味でおいしかったです。私はアメリカのチーズケーキが好きです。カロリーが1000Kcalて書いてありました。驚きです。そんなに大きくはないのに。本当はテイクアウトでなくて、テラス席で食べてきたかったんですが、混んでいたので諦めました。

イチゴのチーズケーキ。10ドルくらい。

Whole Foodsでもたまにケーキを買います。ショートケーキ、チーズケーキ、ティラミス、チョコレートケーキなど、いろいろ試してみましたが、どれも結構おいしくて私は好きです。どれも4ドルくらいで買えます。とりあえずケーキが食べたいときは費用対効果を考えてWhole Foodsで買うのがいい、という結論になりました。

続いて、パンです。

メキシコのパン屋さんで買ってみました。 community college の無料の英語のクラスのクラスメイトがほとんどメキシコ人だったので、おすすめのパン屋さんを教えてもらいました。しかし買ったパンはどれもとても淡白な味で、私はあまり好きではなかったです。 Yelpでの評価は高かったので、メキシコ人の方には合う味なんだと思います。

メロンパンみたいなのが一番有名なパンみたいです。クロワッサン型のは中にチーズが入っていて、右上のコルネみたいなのは中にカスタードクリームみたいなのが入っています。どれも1個当たり1ドルしないくらいで安いです。
ビーツのジュースも買ってみましたが、土の味がしました。これは私の選択ミスだと思います。もっと普通の果物のジュースがあったので、そっちにすればよかった。

コロンビアのパン屋さんで買ってみました。南米のパンはなかなか日本では手に入りそうにないので試してみることにしました。お客さんがひっきりなしに訪れていて人気店のようでした。このパンも日本で売ってあるパンに比べると生地は淡白な味がします。しかし、中に入っている具が結構おいしいのでランチとしてたまに食べたい感じでした。ご飯系の具のパンには、パクチーのソースが付いてきます。パンにソースが付いてくるとは新鮮です。

四角いのはケーキ、球体のは中にグァバのジャムが入っています。丸くて平たいのはチーズが入っていて、その下のはジャガイモと牛肉のミンチが入っています。マンゴージュースも買いました。パンが合計16ドルくらい。

韓国のパン屋さんで買ってみました。おいしかったです。日本のパンと見た目が似ていて生地も似ていますが、具のレパートリーは異なる感じがしました。好きな具があればまた買いたいなと思いました。

緑色の豆のアンパンと、ココナッツクッキー。写真を撮り忘れましたが、ピザパンみたいのもおいしかったです。パンは2ドルくらいだったと思います。

ポルトガルのパン屋さんで買ってみました。南米やアジアのパンと違って見た目にリッチ(高カロリー)です。見た目に反せずおいしかったです。

エッグタルト。1個4ドル。
お肉のコロッケ3ドルと、ハムとチーズが入ったパイみたいなの5ドル。

イタリアのパン屋さんで買ってみました。ピザとクッキー。ピザはとってもおいしかったです。その場で焼いて焼きたてを持たせてくれます。小さく見えますが、結構大きいです。クッキーはどれも柔らかくて大きめなのでおなかに溜まります。結構甘いです。

ピザ7ドルくらい。頼んで具をトッピングすることもできました。
四角いのはレモンのタルト。クッキーはどれも2ドルくらい。

日本のパン屋さんで買ってみました。なじみのある味でおいしいです。そしてどれも他のパン屋さんに比べると安いです。クリームパン、メロンパン、アンパン、揚げドーナッツ、メンチカツサンドなど、安定のおいしさです。やっぱり食べ慣れているものをおいしいと感じるんだなと思います。私のペルー人の大家さん家族も、このパン屋さんのパンがこの界隈で一番好きだと言っていました。ペルーのパンに似ていると言っていました。 私の知る限り、車で30以内くらいの範囲だと、日本のパン屋さんはこの1件しかないです。もう1件あったみたいですが、コロナになってから閉まっているみたいです。

レーズンパン。7個くらい入って3.5ドルくらい。

今のところ一番好きなパン屋さんは、ACMEというバークレーにあるフランスのパンを焼くパン屋さんです。近くのWhole Foodsでも買うことができます。バケットやその他のパンもどれもおいしいです。フランスのパンはやっぱりおいしいんだと思います!残念なことに写真をとるのを忘れました。

ちょこちょこいろんな国のパンを試してみましたが、アメリカのパン屋さんというのを試していないことに気が付きました。アメリカのパンてあるんですかね。ベーグルとか?

私の住んでいる郡は、レストランは室内での飲食が少し前まで禁止されていて、テラス席で食べるかテイクアウトのみでした。映画館やジムなども少し前まで禁止でした。娯楽が少ないので楽しみは食べることになりがちです。少し前にディナーでテラス席に座っていたら寒かったです。室内での飲食が許可されたとはいえ、収容人数に制限があったりするのでまだまだテラス席も併用されると思います。早く室内での飲食が通常通りにできるようになるといいなと思います。

Aug. 2020

8月7日にとうとうカリフォルニアの運転免許の実技試験を受けて免許を取得しました。ところで、私の場合、カリフォルニアの免許が必要なのかというと、そうではないみたいです。日本の免許証があれば、こちらでも運転することができるみたいです。カリフォルニアの居住者になったらカリフォルニアの免許を取得しないといけないんですが、留学生で留学生料金の学費を払っている人は居住者に該当しないらしいので私は居住者ではないです。運転免許を管轄するDMVという州政府の機関のWEBサイトに書いてます。ただ、車を運転していて警察に止められた場合、日本の免許証や国際免許証を理解してくれない場合があるので、カリフォルニアの免許を取得した方が無難だということらしいです。学校の留学生担当の人が言っていました。何それ、って感じですが。いずれにしても、留学生はSSNを取得することができないし、運転免許を持たないとこちらのIDが何もないので運転免許を持っていた方が便利だとは思います。私はアメリカに来た当初の1月中旬に必要な書類がそろった時点で免許の取得を開始しました。日本だと運転免許証は警察の管轄ですが、こちらではDMVという州政府のIDセンターみたいなところがあって、そこで車の登録や運転免許などのIDカードの申請が行えます。ひとまずDMVに行って運転免許取得の申し込みをして、続けて筆記試験を受けました。筆記試験に受かると仮の免許証がもらえます。実技試験の予約をして、それまでの間に運転の自主練をします。私は当初4月中旬に実技試験の予約をしていたのですが、コロナの影響でDMVがクローズしてしまいその時には受けることができませんでした。DMVはいつもすごく混んでいるので実技試験の予約をとるのは大変で、私が予約をしたときは30分以内くらいで行けそうな近くのDMV3カ所のうち、3か月先の空きが一つだけあって、なんとか予約できたという状況でした。なので、一度予約がキャンセルされた時には、次にまた予約が取れる気がしなくて絶望的な気持ちになりました。しかし、6月末ごろにDMVからメールが来て、なんとリスケしましたと!期待していなかっただけにとても嬉しかったです。DMVからのメールを受け取った後、実技試験対策のために自動車教習を受けました。通常は仮免許取得の後は、カリフォルニアの免許を取得して1年以上経過している人に助手席に乗ってもらえば、公道で練習することができます。もともと私は留学生で日本の免許証があり公に運転してよいので、車を買った後は一人で運転していましたが、合計3回自動車教習も受けました。1回目は、赤信号で右折してよいルール(こちらは右側通行なので日本だと赤信号で左折するイメージです)などがいまいちよく分からなかったので、交通ルールを教えてもらう感じで教習を受けました。2回目は、フリーウェイを練習したくて教習を受けました。3回目は、実技試験の前に試験のコースを教えてもらいました。日本のようなかっちりとした教習所はないし、会社に所属する先生は料金が高いので、Yelpで探した個人の先生にお願いしました。試験の当日は、カリフォルニアの免許を取って1年以上経過している人と一緒に自分の車でDMVに行き、自分の車で試験を受けます。試験用の車は借りるなりしてでも自分で用意しないといけないです。私は大家さんに頼んで一緒にDMVまで来てもらいました。一緒に来てくれた人にはDMVで待っていてもらい、試験官が車に乗り込み20分くらい公道を運転するというのが実技試験です。試験官が右折、左折、車線変更などの指示をするのでそれに従って運転します。試験官は女性で感じの良い人だったので、気分的には楽でしたが、言っていることが聞き取れなくてミスったりしました。公道での運転を終えDMVに帰ってきて駐車場の車の中ですぐに合否を教えてくれます。試験は減点方式で、15点分ミスをすると不合格となります。また、信号無視や歩行者無視など、危険な運転をすると一発で不合格となります。私の場合は、7点減点されていました。

実技試験の結果が書かれた紙をもらいました。多分、”/”っていうマークがついているところが減点された項目です。

その日のうちに紙の運転免許証をもらえます。写真入りの免許証は後日郵送されてきます。

運転免許証。ほとんどモザイクですが。

1月中旬に手続きを開始して免許が手元に届いたのが8月中旬というわけで、7ヵ月かかりましたが運転免許を取得しました。うれしいです。

8月末に夏学期の授業が全て終わり、時間的にも気分的に余裕ができたので、初めて洗車に行きました。大家さんに洗車するにはどうしたらよいか聞いたら、ガソリンスタンドの機械洗車に行けばいいよ、ということだったのでChevronに行ってみました。ガソリンスタンドの人に、初めて洗車するからどうしたらいいか教えてほしい、と聞いたら、前の人のを見るんだ!と言われました。なめられてるのかと思いましたが、結果としては前の人のを見てまねしたらできました。 結構きたなかったんですが、10ドルくらいでそこそこきれいになりました。 そういえば、コロナで stay at home になったときにガソリンがすごく値下がっていましたが、今ではすっかり元に戻りました。かといって経済活動はそんなに元に戻っていないんですが。

8月中の出来事でもう一つうれしいことがありました。髪を切ってもらえました。3月以降、私の住んでいる郡では美容院は再開していなくて(正確には1日だけ開いたけど、すぐにまたクローズになった)みなさん髪が伸び放題です。今もサロンはオープンしていないんですが、大家さんのお友達が美容師なので、大家さんの娘さんの家の庭でみんなで切ってもらうことができました。髪をどうしたいか聞かれて、あまり考えていなかったので、とりあえず3.5インチくらい切ってほしいと伝え、レイヤーは?と聞かれたのでレイヤー入れて、と言って、あとはほぼお任せでやってもらいました。さっさっさーと、20分くらいで全てが終了しました。ちなみに、美容師の方はメキシコ人で、ペルー人の大家さん家族とはスペイン語で楽しそうに話していて、ラテンのネットワークうらやましいなって思いました。日本語では韓国人とも台湾人とも中国人とも会話できないです。で、仕上がった髪ですが、私としては満足でした。伝えたとおりの髪の長さになったし、変でもないし、想定範囲内です。ただ、やはり、日本の美容師さんに切ってもらった感じとはちょっと違います。私よりも、大家さん家族の方が私の髪型を気に入っていた気がします。初めて大家さんと会ったときと同じくらいの髪の長さになったんですが、その時よりも今の方がいいね、って大家さんたちは言ってました。(ちなみに、私は元の髪型の方が好きです。) 大家さんの家族は私に前髪を伸ばしてワンレングスにすることを日ごろから勧めてもきますし。髪型の好みとか流行りって文化で結構違うよね、って改めて思いました。

Jul. 2020

 7月6日に米国移民税関捜査局(ICE)が、秋学期以降、オンライン授業だけの学校に通う留学生がアメリカに留まることを認めないとアナウンスして、留学生みんながざわついたところから7月が始まりました。もともと、オンライン授業は1学期につき1科目または3単位まで認められていたのが、コロナの影響で3月以降はその規制が一時的に解除されていた状態でした。私の学校もですが、夏学期はほとんどの学校がオンライン授業のみを行っており、秋学期に対面授業を再開する気配がない状態でこのアナウンスを聞いたので、どうなっちゃうんだろう、っていう感じでした。翌日にハーバード大学とMITがそれの差し止めを求める訴訟を起こし、多くの大学が原告に参加して、結果として、ICEのアナウンスは秋学期には適用しないこととなりました。この出来事は(事実なのかどうか知らないですが)、トランプさんの選挙キャンペーンの一環だったみたいです。コロナで経済が傾いている中で、次の選挙に向けて学校もビジネスも早急にオープンさせたいという狙いがあり、留学生がいなくなると経済的に困る学校にプレッシャーをかけて学校を再開させようとしたようです。学校が対面授業を再開することは私にとってはうれしいことですが、対面授業を開始しなかった場合、アメリカに滞在できなくなってしまうのでとても困ります。日本人がアメリカの留学ビザ(F-1ビザ)を取得する場合、他の外国の留学ビザを取得するよりも難しいといわれています。近年はF-1ビザを取得するには面接があり、そこではアメリカに定住する予定がないことや収入を得る気がないこと、結婚する気がないということを確認されます。アメリカは、アメリカで一時的にお金を落としてくれる人には来てほしいけど、アメリカでお金を稼ぐ人や定住する人には来てほしくないと思っているようです。そんな感じで、お金を落としに来ているのに、今、政治の道具に使われて、正直、とてもいい迷惑だなと感じました。しかし、所詮外国人だからしょうがないってことなんでしょうか。アメリカの人は、政治についての意見をはっきり言う人が多く、トランプさんを支持するのかそうでないのかについても耳にする機会がよくあります。日本だとあまり考えられないですが、学校の先生もトランプさんを支持するのかどうかを公言する人がいます。今回もこの出来事について、留学生に対する差別だと主張している先生がいて(当然反トランプなのでしょう、トランプさんは差別主義者という主張)、そういう解釈もあるんだなと思いました。ちなみに差別というキーワードもアメリカに来てよく耳にするようになった言葉です。アメリカに住んでいる人はあらゆる差別と闘っていると思います。私にとっては新鮮な言葉の1つなのですが。人種差別、性差別、年齢差別、性的趣向の差別、宗教差別、いろいろな差別について議論していて、語学学校だとよく授業のテーマにもなります。今回のICE の件では、外国人として住む立場の弱さと、日常生活に政治の影響を強く受けうることを実感しました。

秋学期もアメリカで学生生活が続けらることが決まったことですし、ここからは落ち着いて夏学期の授業のことを書きたいと思います。私の学校の夏学期は6月の下旬から8月の終わりまでです。しかし、大体6月の下旬から8月の終わりまでの10週が基本となっているだけで、早めに6月の上旬から始まるものもあれば、遅めに始まるものもあります。明確な夏休みや冬休みはなく、授業の切れ目があればそれが何となく休みの期間となります。私は春学期と夏学期の間に休みはありませんでした。夏学期と秋学期の間も多分休みはありません。話がそれましたが、夏学期に取った授業は4つです。

1. Data Analysis Introduction

必須科目の1つです。春学期に取る予定でしたが、授業がドタキャンとなったので夏学期にとることになりました。Rの基本的な使い方を学んだあと、個人または2人で実際になにかしたらの分析をします。データの収集、クリーニング、データの調査、主目的の計算(機械学習とか)、結果のプロットを一通りやってみるというイントロダクションのコースです。私のテーマは米国の財務諸表の分類でした。言語を使った分類がやってみたかったのでやってみましたが、分類結果はいまいちでした。どういう風にやるのが正解なのかよく分からないので、基本的なことをやって終わりました。Rは少しは触ったことがありましたが、やはり、習うと学ぶことが多いと思いました。ただ、イントロダクションのクラスなので分析の方法についてはたいして教えてもらいません。最後の授業で自分の分析についてプレゼンテーションをします。先生はインド人です。リスニングが難しいです。Rの使い方を説明する授業の時はまだついていけたのですが、機械学習のアルゴリズムを説明する授業でついていけなくなりました。(それはアクセントの問題ではなく単に私の英語力の問題ですが)

2. Python for Machine Learning and Artificial Intelligence Essentials

機械学習の科目をとる前に必須となっている科目です。データ分析用のPythonのライブラリを学んで、こちらも個人の分析のプロジェクトを行います。前述のRのクラスと同じような感じで、自分の好きなテーマでデータを集めてきて何かしら分析をします。私は米株の株価と少しの種類の財務データを集めて何かしら計算しました。このクラスでは計算の内容よりも、可視化を評価されます。Rのクラスの先生も言っていましたが、この先生もデータ分析の仕事の大半は可視化です、と言っていました。私の分析のテーマは株価なので数字でしたが、他のクラスメイトは画像とか位置データを使っている人もいて、たしかに可視化は重要なんだなと思いました。先生は、時々昔の有名な数学者や、現代の有名な科学者を授業で紹介して、アカデミックかつ実践的な先生です。こちらの先生もインド人です。フルタイムの仕事をしながら、私の学校で2つもコースを受け持っている強者です。

3. Programming for Cloud Computing: Amazon Web Services

AWSでインスタンスとかS3とかを管理するためのプログラミングを学びます。これは私の専攻の科目ではなく別の専攻の科目ですが、選択することができるので取ることにしました。主にPythonとBashで、TerraFlowというプラットフォームに依存しないクラウド管理の言語も少し学びます。宿題が多くてたくさんプログラミングしないといけないです。軽く仕事レベルです。シラバスの事前の要求事項に何かしらのプログラミング経験があればより良い、としか書いてなかったけど、初めてPythonやBashを触る人にはかなりヘビーな内容だと思いました。春学期の授業で就職面接の練習があり、その時に模擬面接用の求人を調べていたら、AWSの経験を問われるものが多かったのでこの授業を取ることにしました。先生はアメリカ人です。安心の聞き取りやすさです。

4. Python for Programmers

既にPythonをちょっと触っている人や、他の言語のプログラマー向けのPythonのコースです。Pythonは春学期もデータ分析用のPythonのコースをとったし、少しは触ったことはあったのですが、やはり習うと学ぶことが多いと思いました。宿題で問われている内容が理解できず困ることがあります。そんなに長い英語ではないのですが、何を問われているのか時々わからずGoogle翻訳に教えてもらいます。Google翻訳は頼りになります。先生はアメリカ人だと思っていたのですが、時計の読み方はイギリス式でした。アメリカとイギリスのアクセントの違いはよく分からないしどっちでもいいのですが、私には聞き取りやすいのでありがたいです。

いずれのクラスもクラスメイトはインド人、中国人、アメリカ人(?)が大半です。仕事をしながら学んでいる人もいて、年齢も様々です。半分くらいは私より年上かもしれないです。(顔は最初の自己紹介の時しか見てないか、全く見ていないかなのでよく分からないですが)今期も改めてシリコンバレーにはインド人と中国人が多いということを実感しました。他の科目もですが、流行りの科目の先生の多くはインド人のようです。シリコンバレーに来る人はインド人の先生に英語を習った方がいいと思います。本当に思います。ちなみに、アダルトスクールやカレッジの少額または無料の英語のクラスを受けて、合計4人の先生に教えてもらいましたが、そのうち2人がインド人の先生でした。

夏学期は宿題やプロジェクトが多くて時間に追われる日々でした。英語のクラスまで手が回らず英語の勉強もほとんどできませんでした。あと一週間ありますが、まだ最後のテストやプレゼンテーションがあるので気が抜けないです。苦しかったので、早く楽になりたいです。