11月になるとこの辺りも秋らしくなってきました。紅葉がきれいになってきて、気温も下がってきて。昼間は日差しがあるので半袖の人も見かけますが、多分これはアメリカあるあるで、日本人には絶対に耐えられない寒さだけどなぜか半袖で過ごせるローカルの人がいるという現象だと思います。スーパーなんかでも、パーカーに短パンにサンダルの人がいる一方、ダウンにブーツの人もいて、自由だな~って思います。そういえば私も9月の暑い日に長袖を着ていたら、ローカルの人にこんなに暑いのになんで長袖着てるんだ?って聞かれました。日焼けしたくないからですが、その価値観は分かりづらいらしいです。でもですね、日本よりは人目を気にしなくてよいのは確実です。日本人や韓国人の友達と会うとき以外はほとんど化粧もしてないです。誰も化粧していないので。気楽でいいなぁと思います。
UCSCの授業は最後のクオーター(Fall)も、もう折り返して終わりが見えてきました。留学生のVISAを維持するためには、3クオーター(9か月)で30単位取らないといけなくて、おおよそ、最初の2クオーターに各12単位、最後のクオーターで6単位をとるように指導されます。私の場合は2クオーターが終わった時点で25.5単位取っていたので、このクオーターは4.5単位分の授業をとることになりました。とった授業は3つです。
1つ目は Finance for the Business Professionalという授業で、1.5単位分です。週3時間の授業があり5週間で終了します。私の専攻(Database and Data Analysis)外の授業ですが、必要な単位の3分の1くらいは専攻外の授業をとっても良いので取ることにしました。シラバスを読む限り、内容は既に知っているような感じがしましたが、会計や財務に出てくる語彙を知ることができるからよいかなと思って受けることにしました。先生はアジア系の女性で、アカウンティングの学位をとった後、大きい会社を何社か経験しアカウンティングをずっとやってきた方です。アメリカ人ぽい英語を話してくれるので聞きやすかったです。でもIT系のクラスより専門用語の英語や内容が分からないので英語そのものの私の理解度は低かったです。内容は、Financeとコース名についている割に、ファイナンスってほとんど出てこなかったような。会計っぽい内容で、簡単な仕分けとT勘定をした後、PL、BS、株主資本等変動計算書みたいなのを作ってみるというのをやりました。あとは、法律のざっくりした話と、コーポレートガバナンスとは、みたいな話が出てきて、どちらかというとそこが少しファイナンス的な内容だったのかも。このクラスの生徒は8人くらいで、アメリカ人が3人くらい、インド人2人、中国人1人、コロンビア人1人、そして私でした。ちなみにこの中で留学生は私ともう1人だけで、他の人は現地で働いている人か、働いている人の配偶者としてアメリカに来ている人でした。私以外は、ビジネス系の専攻や、単品でこのコースをとっている人たちだったので新鮮でした。毎回宿題で自分が選んだ企業のAnnual Reportの一部を読んで来るというのがあって、授業の初めにZoomのブレイクルームでペアの生徒にそれを口頭で説明して、相手が説明した内容を今度はみんなの前で説明するというのがあって毎回苦行でした。資料なしで口頭で説明された内容を理解&そこそこ覚えてそれを他の人に説明するのってかなり難しかったです。用語もよく分からないし。宿題以外にも、ブレイクルームで生徒2人で作業するというのが何回かあったんですが、私の英語がどんなにしょぼくても、みんなそれなりに対応してくれてありがたかったです。先生が話しかけやすい感じの人だったのと小さいクラスだったというのもあり、気楽に先生に質問をすることができたのもよかったです。
2つ目は Cloud-Based Web Application Development Using Linux という授業で、3単位分です。週3時間の授業があり10週間で終了です。シラバスに載っていた、AWS、Django、NoSLQ Databaseという言葉にひかれて取ることにしました。先生はインド人で、クラスメイトは私以外は3人の社会人の中国人です。授業の内容としては、DjangoとNoSQLデータベースを使って、最終的にWEBアプリケーションを作るプロジェクトをやる、ということだと思っていたんですが(最初の授業で先生はそう説明していたと思うし、シラバスにも書いてあった)、実際にはすごい薄い内容で終わりました。まず、NoSQLはやらないことになって、RDBMSを使うことに。なぜかファイナルプロジェクトもやらないことに。毎回授業でミニテストをやると言っていたのにそれも4回くらいしかやらなかったし、課題も簡単なものが4つくらいで。そして、教材もほとんど他の人が作ったWEBサイトのリンクなんかで自前の教材もない。授業でその外部リンクの説明に従って演習をするのですが、説明通りに行うと必ずうまくいなかい(先生は事前に確認していない)。ということで、結構ひどかったです。良い点をあげるとするならば、Djangoには触ることができたので、それは良かったですが、学費に相当する成果はなかったと思います。同じ先生の他の授業をとっていた人に聞いたら、そちらでも同様な感じで、みんなが文句を言っていると言っていました。ここまであからさまにやる気のない先生に当たったことはこれが初めてだったので衝撃でした。
3つ目は AI-Led Enterprise Transformation Technologies and Use Cases という授業で0.5単位分です。1日(5時間)で終了します。インド人の先生です。生徒は5人で、インド人2人、アメリカ人2人、そして私でした。私とインド人1人が留学生でそれ以外は社会人でした。名前の通りの授業で、いろんな業界でAIがどうやって使われているのかを教えてくれて、AIを仕事にするならどういう仕事があって、何を勉強すればよいのかを教えてくれるというものでした。先生はロボットを使ったAIを専門としている人で、実際に自分が担当したプロジェクトをいろいろ教えてくれました。生徒は自分の業界に関する質問や今後のキャリアのために何を勉強したらよいのか質問する時間がありました。先生が機械系でヘルスケアや小売り、(物理的な)セキュリティなどを専門としているというのもあって、金融系の話はあまり聞けなくて残念でした。でも、授業が終わったあとで、LinkedInでconnectしたり、今後どのような授業をとったらよいのかなどの質問も気楽にメールで送ってくれれば答えるといってくれていい先生でした。
もう学校も終わっちゃうと思うと寂しい気がします。結局授業を受けるためには一回も学校へ行きませんでした。
最後にコロナの状況を少し。私の郡では 患者数の増加を受けて12月上旬により厳しい規制に逆戻りしました。美容院などが営業停止になって、レストランの外の席も禁止になりました。スーパーに一度に入れる人数も厳しくなったのでお店に入るための列が長くなりました。150マイル以上移動した人は、14日間自主隔離をする必要もあります。レストランがテイクアウトだけになると、友達と会うのも場所が限られます。留学生はだいたい間借りしているかシェアハウスなので人のお家に遊びに行くこともできないし、なかなか孤独です。コロナの対応は、州や郡で大分違うのですが、フロリダなんかはどんなビジネスもオープンしているし、場所によってはマスクしなくてもよい場所もあるとか。私の住んでいるところはかなり厳しい規制をしているんですがそれなのに全然患者数がコントロールできていないってどういうことなのか、謎です。
それと、学校は12月で終わりですが、アメリカにはもうちょっといる予定です。