今回からシリコンバレー通信NY編になります。2月20日にシリコンバレーからNYへ引っ越しました。仕事の内定をもらってから引っ越すまでが9日間くらいだったので、かなりドタバタしました。もともと仕事自体はリモートワークなので引っ越す必要はないと言われていたのですが、会社の管理上の都合でNYかNJに住まなければいけないことになり、急遽引っ越すことになりました。
一番不安だったのは新しい住居を見つけることでした。NYはコロナの感染拡大防止のために厳しい規制がありました。周辺の州以外から来る人はNYへ入る前72時間以内にコロナのテスト(感染しているか調べるやつ)を受けていないといけなくて、NYに入った後も自主隔離を3日間やって4日目にもう一度コロナのテストを受けて陰性だった場合は自主隔離修了、4日目にテストを受けない場合は合計10日間自主隔離を行う、という規制があります。なので、事前にNYに行って住居を決めるというようなことはあきらめて、インターネットの情報のみで決めることにしました。NYに滞在するのは長くても1年で、すぐに住居を決めて内見もせずに引っ越さなければならないので、条件としては、日本人の大家さん、家具付きの部屋としました。値段は今と同じく1000ドル前後でみつけられたらいいな、という感じで。日本人がよく使っているクラシファイドのびびなびとMixBを見ていくつかよさそうなものに連絡してみました。コロナで家賃が下がっているのと、空きが多く出ているという状況だったので、ほぼ第一希望のお部屋に住めることになりました。内見もせずに部屋を決めるという状況だったので、大家がまずは1か月住んでみてからずっと住むか決めてよい(デポジットは一か月後でよいよ)と言ってくれたので、即決しました。場所はNY市のQueens郡でマンハッタンまでは地下鉄で25分くらいです。家賃は750ドル。前より安いです。NYはマンハッタン島の治安の良いところは家賃がすごい高いですが、それ以外であれば基本的には高めだけど選択肢がある(家賃のレンジがある)、という感じがします。ただ、アパート(日本のマンション)は古いです。どこもかしこもだいたい古い建物ばかり。私の借りる部屋も1960代に建てられたものらしいです。NYは地震がないので古い建物がたくさん残っていて古くても資産価値がある、むしろビンテージを好む人もいる、という理論を何人かの人から聞きました。まじか、と最初は思いました。本当に古いのでびっくりしますが、そういうもんだと受け入れるしかないです。マンハッタンを歩いていても古いビルは多いし。しかし日本でこのレベルの古い建物ってそうそうないと思います。でもですね、引っ越しという観点では、とにかく住むところは比較的早く決められてよかったです。
次に不安だったのは、車の売却です。車を売るには2通りあって、個人売買をするか中古車屋に持っていくかです。個人売買の方が高く売れますが、事務手続き(悪名高いDMVへの書類の提出)を自分でやらないといけないし、だまされたりしないようにしないといけないです。時間があれば個人売買をやってみてもよいと思ったのですが、なにより時間がなかったので中古車屋さんに売ることにしました。もともと車を買ったGalliverに車を持って行って査定をしてもらい、所定の日に引き渡しました。手順を以前Galliverに伺っていたのですんなり行うことができました。中古屋さんのいいところは、引き渡しの日を指定できることと(なので引っ越しの前日まで車に乗れます、なんなら当日でも)引き渡した後は家まで(なんなら空港まで)送ってくれます。今回はコロナということでUberを呼んでくれました。ちなみに、コロナの影響で車の売却価格はだいぶ低かったです。しばらく駐在員ビザの発行が止まっていたので新規で来る日本人がいないのと中古車市場そのものが停滞していて買い手が減っている、また、大手のレンタカー屋が倒産したのでその車が大量に中古車市場に出ているというのが理由らしいです。コロナってほんとうにいろんなところに影響を与えていますね。私がお世話になっていたGalliverのSan Jose店には営業の方が常に1人いらっしゃるのですが、私が車を買ったときからこの1年ちょっとで営業の方が3人変わりました。駐在員ビザが切れて日本へ帰る方の埋め合わせで社員の方がパズルのようにいろんな支店に順次移動しているそうです。コロナで新規に駐在員がこれなかったので。本当に大変そうです。
3つ目のやるべきことは、家具の売却・廃棄です。アメリカだと、家具付きの部屋も結構あるのですが、私が借りていたのは家具が付いていない部屋だったので、出ていくときは何もない状態にする必要がありました。一番心配していたのはマットレスをどうするかでした。マットレスはリサイクル業者(Goodwillとか)がひきとってくれず、クラシファイドなどでも買い手が付きにくいからです。捨てる方法としては市が委託しているゴミ業者に依頼して取りに来てもらうか、民間に業者にお金を払って引き取ってもらうかがありますが、時間の余裕がないので予約をして引き取ってもらうまで期限までに完了できるか不安でした。まずはクラシファイド(びびなび)にベットとセットで無料であげます、という風に掲載してみました。そしたらその日のうちに欲しいという人が現れました。うれしかったです、ほっとしました。即日に欲しい人が現れたので他もすぐ売れるかもと思い、それからいくつか棚やヒーター、電気ポットなどをびびなびに出したところ、全て買い手が付きました。売りに出す側ら大家さんも何か引き取ってくれないか聞いていたら、私の家具はまだ新しいし、いらないものおいていってもよいよ、と言ってくれたので、ぎりぎりまで使いたいものは売るのをやめました。
4つ目のやるべきことは、引っ越し先へ持っていく荷物の箱詰めでした。1年前にアメリカへ来たときは、スーツケース2個が持ち物だったので、NYへの引っ越しもそれくらいだとうと思っていたら、1年間のうちでずいぶん荷物が増えていて、、、結局スーツケースに加えて段ボール3箱送ることにしました。アメリカの郵便をあまり信用していないのでちゃんと届くかすごく心配でしたが、他の人のアドバイスも聞いて、宅配のいくつかの選択肢の中から値段と信頼度の兼ね合いでUPSというので送ることにしました。日本の郵便局みたいなのがUSPSで、それ以外にUPSとかFeDexなどあります。小さめの段ボール1個あたり送料50ドルくらいでした。カリフォルニアからNYまで1週間で届けてくれます。遠いのでそれくらいかかりますかね。
そんな感じでぎりぎりまで荷物をつめたり掃除をしたりして、2月20日の朝6時くらいにUberを呼んでSan Fransico国際空港へ行きました。9時発の飛行機に乗り、4時間半フライトをして、3時間時差があって、16:30にJFKに着きました。NYでは、道端に雪が残っていて別世界でした。
気が付くともう引っ越してから1か月以上経っていて、仕事を始めてからも4週間たちました。NYの暮らしにはだいぶ慣れてきました。仕事は全然慣れていません。あっという間に時間が過ぎていきます。忙しくて疲れていますが土日はNYを楽しんでいます。次からはNYの暮らしや観光について書いていきたいと思います。